新規事業の立ち上げ
経営者の課題(相談内容)
「短期間で損益を越える」
「拡大基調へとつながるビジネスモデルの構築」
この経営課題について
これだけ産業構造が変化する時代に、企業にとって新しい事業を起こすことが当たり前のこととなりました。何もしなければ、後退してしまう現実。何かをしなければならない、と焦る経営者も多く『新規事業』のことを悩まれているようです。特に、どのくらいの期間で損益を越えるのか、その後、成長路線を描くビジネスになるのか、ということが課題になります。
背景
これだけ産業構造が変化する時代に、企業にとって新しい事業を起こすことが当たり前のこととなりました。何もしなければ、後退してしまうのが現実。他社が先に手を付けてしまえば、2番手には利益はまわってきません。
では、新規事業と言っても幅広く選択する自由があります。しかし、ここで考えるには、新規事業といっても全くちがう分野に進出するのではなく、隣接業界に進出することが基本です。隣接する業界に徐々に進出する形が新規事業においては理想なのです。
解決への糸口(コンサルティング内容)
「新規事業の起ち上げを手伝ってほしい」との依頼がありました。短期間で損益を越えるためには、【スピード】を最優先させました。他社と同等レベルの商品、サービス、品揃えの達成を計画したのです。それぞれの目標を具体的な数値化し、一切の妥協を許さず取組みました。
しかし、スタッフの中には、社内体制が整ったらスピード対応できる、と考える人がいました。現状ではスピードは求めることができない、と否定していたのです。しかし、あるべき姿は、走りながら社内体制をつくり、スピード対応していくことです。すべてが同時並行、というのが新規事業では原則。今回は、原則通りに例外を認めず進めることにしたのです。
こうしたスピード優先で進めたため、予想の半分の期間で損益を越えていきました。次は、この新規事業の将来性の見通しです。拡大させるための成長路線を描くことにしたのです。
行ったことは、先行する他社の【徹底的なリサーチ】です。全国の他社を一緒に見に行きました。フィールドワークと呼ばれる手法です。机上で悩んでいたことも時間をかけ移動することにより一瞬のうちに筋道が見えてくることがあるのです。今回もそうでした。徹底的なリサーチにより将来像が明確化されたのです。明確化された内容を計画書に落とし込み、3カ年計画まで完成しました。その後はこの計画書通り順調に進んでいます。
結果
- スピード重視で予想より早く損益分岐点を越えた(計画の1/2で)
- 他社視察により将来のビジネスモデルを構築でき計画通りに拡大基調に