経営に必要な3つの基礎能力
経営には次の【基礎能力】3つが必要だと考えています。
- 経営全体を見渡す力
- 隠れた課題を見抜くデュアルな視点
- 人を変え組織を動かす統率力
この3要素が備わることによって安定的な経営をベースに 発展する企業へと変化できるのです。
経営全体を見渡す力
高さ1メートルから見る景色と、高さ100メートルから見える景色はちがってきます。
見える範囲、見える広さも大きくちがいます。ここに早く気が付くべき。
広い範囲で見えている方が課題も見つけやすくうまくいく。
部分最適ではなく、全体最適が可能になる。
そのために、最初に『経営全体を見渡す力』がほしいのです。
隠れた課題を見抜くデュアルな視点
デュアルな視点というのは、1人の中に2つ以上の視点を持ち合わせる、ということです。『単眼』ではなく『複眼』とも言います。
なぜ、デュアルな視点が必要なのか。
経営には、関係する人たちが多く存在します。たとえば、『お客様』であり『従業員』です。従業員がつくりだした商品やサービスがお客様のところに届くのが原則なので、こうした関係する人々の視点を経営者が持ち合わせることが求められるところであり、必須な部分なのです。
経営者自身の中に、『もう1人』を存在させること。こうした訓練がやがて隠れて埋もれていた課題を見抜いていくのです。
人を変え組織を動かす統率力
最後は組織の『実践力』が問われます。立派な計画書も実行しなければ何も生み出しません。『経営は結果がすべて』です。そのためにも、組織を動かす能力は、はずすことができません。事業承継された経営者の方はここが苦手の方が多い。年上の方がいる組織を動かすことが求められるからです。
組織を動かす統率力には、コツがあります。常に多人数から『見られていること』を意識しながら、『何を発言するか』にかかっています。
軽々しい発言では人は動きません。また、口先だけの言葉だけでも統率はできません。行動がともない、また納得のいく言葉がかみあったときに組織が動きだすのです。組織が動き始めたらあとはスムーズに進みます。動き始めるまでの労力を惜しまないことがここでは大切です。