経営の優先順位とは
「どこから手をつけていいのかわからない?」
「順番がわかっていれば、劇的にうまくいくのに・・・」
「飛躍させたいけど、行動には起こせていない・・・」
こんな声を実際によく聞きます。
その一方で
「これほど、面白いものはない。次の展開が楽しみ」
「しんどい部分はありますが、いいものです」
と経営を楽しそうに語る経営者の方にもお会いします。
どちらも真実です。
まちがいはありません。
しかし、感じ方は両極端に分かれています。
両者とも同じようなことを実行しています。
では、なぜこのような結果の違いがでるのでしょうか?
それは、
「見えない部分をつくらないこと」
と
「経営の順番を知っている」
です。
経営には、下記のように項目が多々あります。
この【経営の範囲】を知っていることと、使いこなすことは別です。
他社の成功事例を当てはめても、思うような結果が出ないことを数多く見てきました。
「おかしい。どうして結果が出ないのか・・・。うちはメンバーがそろっていないから結果が出ないのか」
という社長の嘆きを何度聞いたことでしょうか。
では、本当にそうなのでしょうか。
ビジネス書を読んだり、経営セミナーに出向き、「ビジネスのしくみ」を取り入れたら会社も良くなるにちがいない、と期待してしまいますよね。
しかし、「しくみ」というツールやノウハウを入れて業績が良くなるには、もともと経営の基礎が完成しているからなのです。
基礎をいつの段階でつくり、固めるのか。
それが経営者の仕事の最初に取りかかる仕事なのです。
そう、【経営の知識】と【優先順位】がかみあって、はじめて想像以上の結果が出るのです。
では、【経営の知識】と【優先順位】をどうやって理解していけばいいのでしょうか。
歳月と投資を続けながら、さまざまな書物、セミナーをさがしてみたのです。
ただ、どうしても地味な内容のためか、すべてを網羅しているところがなかなかありませんでした。
見えない部分を見えるようにする、という点まで含めて考えると領域が広いためです。
あいまいな部分をいかに数値化、図示化するか考えてきたのです。
そこから【経営の知識】と【優先順位】を一覧にした図を作成をしてみたわけです。
それが、下記図『経営の優先順位』です。
ご覧いただけるとわかりますが、今までの経営分野で表記してあるものとは、あまりにも違う内容になってしまいました。
どうして、そんなところに行ってしまったのか?
それは、【現場を変える】ことが会社を変革させる第一歩と考えたからです。
逆に言えば基礎から、つくり変えなければ「何もはじまらない」からです。
「きれいごと」では現場を変えることはできません。
「姑息な手段」でも通用しません。会社は人の集団ですから。
はずせない基礎構築に、普遍的な【優先順位】があるだけです。
最終目的は、【将来に渡って発展する強固な会社】をつくりあげることです。
具体的な「経営の優先順位」を説明しますと下記1)~7)の順番を基軸にしています。
7)自立型経営
6)進捗会議
5)実行
4)経営計画
3)営業販促
2)事業創造
1)組織
この順番で会社をつくりあげていくと強く固い組織になり安定します。
下部が弱い企業は土台が不安定であり業績が上下します。
1)~7)の各項目を実現する順番を右側に列挙すると
7)自立型経営 ▶思考の習慣 ▶知恵 ▶決断の経過 ▶叡智の結集 ▶自律 ▶自立型経営
6)進捗会議 ▶基準値確認 ▶反復の価値 ▶徹底 ▶定着 ▶創造的会話 ▶進捗
5)実行 ▶時間と原価 ▶動機づけ ▶組織行動 ▶緩急 ▶調整 ▶着実
4)経営計画 ▶ 設立の動機▶あるべき姿 ▶理念確立 ▶大胆な仮説 ▶細部 ▶確信
3)営業販促 ▶知識吸収 ▶型を覚える ▶察知能力 ▶判断基準 ▶予測する力 ▶編み出す
2)事業創造 ▶情報収集 ▶事例収集 ▶要素・様式 ▶組合わせ ▶置き換え ▶ 直感・創造
1)組織 ▶ 社長の右腕▶語り続ける ▶分身 ▶基準値設定 ▶伝達経路 ▶委譲
上記のような順番を基礎に考えています。
この理論をもとに短期間で【顧客から選ばれ続ける会社】にするのです。
ある一線を越えた時を想像ください。
その時には、自立的に会社がまわりはじめ、やりたいことが即実現できる経営が待っています。