会議に手応えがない、進捗しない
「会議をやる意味があるのかね?」「会議って時間のムダだよ」と言っている人がいませんか。これは、会議に手応えが感じられないので、つぶやいてしまうのでしょう。この原因は、はっきりしています。【決定】がされていないこと、【将来】の話しがされていないのが原因です。
詳細解説
組織を動かす時に、会議は重要
「連絡」だけに終始し、連絡会になっている会議、過去について「報告」だけされている会議が多く見られます。これでは、確かに会議をやっても意味がない。そこを変えていかなければ組織を動かすことはできません。組織を動かす時に、会議は重要なのです。実行できない会社、計画を達成できない組織ほど会議がないがしろにされています。「会議をやっていますが、手応えがありません」、「なかなか進まないのです。スタッフが実行してくれない」という感想をお持ちの経営者の方は会議運営を身につけてください。
【決定】と【将来】をどのように盛り込むか
ポイントは【決定】と【将来】を会議にどのように盛り込むか、ということです。
【決定】については、懸案事項が議題にあがったときに、その場で決断、決済できる人が必要です。そのため、会議のメンバー人選が重要な要素なのです。社内プロジェクトをいくつも立ち上げている会社がありますが、この人選をまちがうと、プロジェクトは思ったような進捗を見せません。ある会社では、改革プロジェクトを立ち上げて取り組んでいましたが、プロジェクト内に権限のある人がいなかったため、改革プロジェクト自体がフェードアウトしていきました。会議を重ねるごとに未決、保留、継続検討事項が単に増えていくからです。
【将来】についての議論は、「可能思考」が備わっている必要があります。「できない」と考えるのではなく、どうすればできるのか?という思考の持ち主が司会をする必要があるのです。1)時間をかければできる、2)人に手伝ってもらえればできる、3)投資すればできる、などの思考パターンで議論を導いていくのです。司会者が「可能思考」に議論を持っていかなければ、せっかくの会議も「できないことを断言」する場になってしまうわけです。
会議のレベルを知る
このように、会議を仕切る、会議を進捗させる、会議で決定する、会議で将来の話しができる、ということは、経営者の能力として必須です。なかなか他社の会議を見ることはできません。いったい、自分たちは、どのレベルで会議を運営できているのだろうか?という疑問を持たれていると思います。今まで数百という会議の種類を見てきたので、見学させていただければレベル感が即答できます。不足点、課題点もまとめてお伝えしております。自分たちの会議レベル、組織運営レベルを知った上で経営をスタートさせることをおすすめしております。
コンサルティング・取り組み例
- 経営会議の司会を行いながらリーダー教育を同時に実施
- リーダー会議に同席。質問を浴びせることにより思考パターンを変更
- 権限移譲により決断のウェイトを徐々に大きくし自立型リーダーを育成