売上が伸びているが利益が伸びない
売上が伸びているのに、利益が増えない。このような現象が最近は増えています。値下げをしながら販売している時に起きてしまいます。値下げは競争他社との関係もあるので外からの圧力です。なるべく、下げ幅を小さくすることが肝要です。他社の金額の少し下をくぐることが求められています。
詳細解説
値引きが激しい業界は要注意
値下げに関しては、業界ごとに差が出ています。
値引きが激しい業界は特に注意です。なぜなら、競合他社が最後の力を振り絞って投げやりな金額を出してくることもあるからです。
こんな時は、他社情報を細かくリサーチしてください。他社の営業スタッフの年齢、性格を知り、見積りの出し方、値引きの手法まで探ってください。値下げ競争に参入するか、傍観するか、の判断をしていきます。
価格を上げるか、コストを下げるか
どうしても、値引き競争に参入しなければならない時は、利益を確保するためにコスト低減に視点を変えなければなりません。企業は、1)価格を上げるか、2)コストを下げるか、の2つしか選択肢がないのです。
価格を上げるカギの一つは【デザイン性】
価格を上げる、という選択肢は、他社より「優位性」が存在して、はじめて成立します。
商品・サービスの開発、企画が可能な会社は、この優位性を狙うことです。特に、【デザイン性】がカギとなるでしょう。企業においては、【デザイン性】を決済できる人は経営者しかいません。経営者自身のデザインへの理解度が試される内容です。
顧客の真のニーズに応えることが、コスト低減に繋がる場合もある
コスト低減については、数%のコスト低減という実行計画を立てながら、片方では、2割減、3割減、半減、というアイデアを生み出すことも求められています。顧客の真のニーズに応えて、シンプルにする、機能を絞る、ということも思い切って試してみることです。過剰な機能、過剰な設備は顧客にメリット(利益)をもたらしません。顧客がほしい機能、設備があればいいだけなのです。
たとえば、パソコンソフトの業界は、バージョンアップや機能追加で価格を維持しようとしてきました。しかし、それが顧客にとっては、「難しいソフト」になってしまったのです。「フリーソフト」という、単機能のソフトの方がユーザーにとっては、【わかりやすく】、【使いやすい】という結果になってしまったのです。この業界に限らず、他の業界でも同じようなことが起こっています。携帯電話、自動車、液晶テレビ、家電、なども同じことが起こっていると言えます。
顧客の立場になって考える、ということが実はコストを低減する道のひとつなのです。仕入れ減価を下げること、効率を高めること、ムダを省くこと、ボトルネックを解消することも、もちろん実践すべき内容ですが、他社よりさらに上に行くには、他社がやらないことを実行するしかないのです。
経営をデザインすること
こうした、視点の持ち方ひとつで、売上とともに利益も連動して増加させることが可能になってくるのです。これは、【経営をデザインすること】、と言えます。経営という多岐にわたる要素を組み上げるデザインのことです。これが、経営センスと呼ばれるわけです。
経営をデザインしていく、ということについて詳細を知りたい方は問い合わせページから声をかけてください。他社より先に手を打てば、効果は多大です。気になる方は即行動しましょう。
コンサルティング・取り組み例
- 売上増収益減の悪循環を経営改善会議において価格戦略で対応改善
- デザイン戦略を定めイメージアップと求人採用に成果
- 設計プロセス見直しにより大幅なコスト低減