計画通りに実行されたことがない
計画通りに実行されたことがない組織、チームが存在する事実があります。会社の規模に関わらず存在しているものです。どうして、実行されないのでしょうか。その前に、前提となる背景から見てきます。経営計画の実行にはセオリーがあります。それは、PDCAサイクルと呼ばれています。
詳細解説
シンプルで簡単に見える内容ですが、こんな単純なことでさえ実践されていないことが多いのも事実。人が集まると組織になりますが、そこには、「関係性」と「感情」が生まれてきます。この「関係性」と「感情」がシンプルなPDCAを阻害してしまっているのです。
PDCAを進行させる一言
PDCAを進行させていくには、上記のように社内で問いかけを設定することが必要です。
その際に、簡単、シンプルにできることが求められています。上記図のように「何を?」「やった」「どう?」「どうする?」と一言で声をかけることができるようにするのです。
「関係性」と「感情」にフォーカスしすぎると、かえって逆効果。
仕事を実行し、仕事の結果を出すための組織ですから「関係性」と「感情」からは少し距離を置きましょう。
「関係性」と「感情」の問題解決プロセス
どうしても、避けられず「関係性」と「感情」について問題解決をしなければならない時は、時間を取り次のように進行します。
「関係性」と「感情」については、【事実】に基づいて話しを進めなければなりません。
1)事実の確認、2)事実を並べる、3)事実からわかることを知る、の3点で「関係性」と「感情」について整理することです。そこから、関係性修復、感情の整理を導いていくのです。全員が納得する道筋を描けることが優先です。
感情の整理も長年の蓄積がある場合は、時には激しくやらなければならない時もあるでしょう。しかし、これは避けられないこと。実行できる組織になるには、一度は経験することかもしれません。関係性修復も必然。組織はフォロワーという存在があってこそ成立します。フォロワーが気持ちよく動くことができるような理想形にするには関係性に障害があってはならないのです。
裏に隠された人間の感情と関係性を見抜けるか
こうしてみると、計画を実行することは、障害(ストッパー)を取り除けば可能になるのです。実行できない要因を表面だけでとらえて、解決に導くのは上手なやり方ではありません。優先順位が違います。経営においては、裏に隠された人間の感情と関係性を見抜いてこそ、はじめて成立するものです。
もし、感情と関係性が見抜くことができないようでしたら、声をかけてください。会社診断という名で組織の関係性と感情の事実を診察します。
コンサルティング・取り組み例
- 既存の計画書をすべて廃棄し、ストッパーが発生しない計画書に再構築
- チェック体制を大幅に変更し進捗プロセスに同期させた
- 計画書の立案より進捗確認に力点を移動することにより進捗スピードが2倍に