経営は課題ばかり
経営は順調なときは何も発生しません。
しかし、課題が次々と襲ってくる時期があります。
問題ばかり発生する時期です。
これはサイクルなので避けようがありません。
避けることができないのです。
解決できれば良いのですが中には即解決できない内容もあり苦労が絶えないのも事実。
こうした経営の課題が解決しないとき、表面ではなく奥深いところに問題点が存在します。
ときには真の課題が見えていないケースもあります。
課題には法則性があり、最終的には深い地点でひとつにつながり、根本の原因は集約される。
要するにボトルネックはひとつだけ。
ボトルネックである真の課題は瞬間的には1個しかないのです。
ではそのボトルネックは何か。
それは会社が成長させる戦略を選択していないこと。
成長戦略がないことが真の原因です。
そう断言してもよいでしょう。
誤解を恐れず説明すれば、そもそも現状維持が目的になっており成長させようとしていないから経営課題が片付かない。
現状維持を目標に課題解決をしてしまうと根本的には解決せず、ゴールに到達しないのです。
何度トライしても解決しない。
もしその未解決の状態が続いているのなら過去の施策は止めて次の施策へ向かうこと。
取り組み自体が次のステージにステップアップすることで解決するしかないのです。
『問題はそれが起きたのと、同じレベルで解決することはない』(Albert Einstein)
ここで言う成長とは膨張とは違います。
単に拡大路線を突っ走ることではありません。
企業が提供する商品・サービスを顧客が満足し支持する。
紹介や口コミも連動しながら支持者である顧客が自然に増えていく成長のことを指しています。
自然な成長プロセスであり、これを合理的成長と呼んでいます。
経営課題に関して”解決できない”と思われる課題を”解決できる”ようにしてきました。
業界を問わず60業種以上のコンサルティング経験を振り返りながら『経営課題の未解決』からの脱却方法、経営の壁を超える法則を今回公開いたします。
経営環境が不利な状況でも解決できる再現性のある内容です。
疑問のある方もいらっしゃると思います。
この手法が本当に有効なのか、真実なのかを最後までお読みになってご判断ください。
少し長くなりますがお付き合いください。
経営の依存度を理解する
経営が思った通りに進まないとき、理由を考えるために経営状況を確認すると共通点が見つかります。
たとえば
《売り上げが急に減少した》企業に共通の特徴は
どこにあるのかわかりますでしょうか。
それは、特定の領域に売上依存度が高いこと。
売上の構成比を確認すると少数(2割)の顧客で売上の8割を構成してしまっているのです。
もしくは、集客の導線をひとつの広告やWebに依存していたり売れている商品が1つしかなかったりします。
顧客の業界が偏っている場合も同様に急激な売上減少が発生します。
これらすべて『依存度が高過ぎる』のが原因で売上急減が発生しているのです。
解決するには、依存度を下げるしかありません。
1顧客の依存度が20%を超えると危険水域に入ります。
そうならないように
顧客を増やす
導線を増やす
顧客の業界を広げる
売れる商品を増やすのです。
それがきっかけで企業は成長していきます。
下請け脱却が叫ばれるのも同じ構造です。
下請け仕事で大きな利益が出ることはほとんどなくなりました。
売上はあるけど利益は出ない。
最近だと売上自体も減少気味。
下請け仕事の売上構成比が高い企業は依存度が高い。
自分たちで直接受注を増やすしかないのです。